運転が超苦手だった現役プロドライバーが、その生き様を語ってみた

“ドーン!!!!”


ものすごい音と大きな衝撃が
僕を襲った。



「おい、大丈夫か!?」

「どこが痛い?」

「すぐ救急車が来るから!」

「がんばれ!」


見知らぬ男の人の声で、
意識がはっきりしてくる。



…身体が痛い。



エアバッグが作動した火薬の匂いと、

車内に立ち込める真っ白い煙。

ヒビだらけになったフロントガラス。

助手席の女の子は
顔を覆って泣きじゃくってる。



…なにがおきた?



落ち着こうと
いつものクセで前髪をかきあげると、
ぬるっとした感触。


腕も額も、血だらけになった自分がそこにいた。


…そうだ、カーブの先にクルマが止まっていて…


事故を起こしたのか、僕は。。。

目次

ご挨拶

はじめまして。

本田 ひろ」と申します。


衝撃的な始まりでごめんなさい。

これは運転がすごく苦手だった、
未熟な僕がずいぶん昔に起こした事故。


そして気付いたのは、


「みんなが普通にしている運転が、
僕には普通にできないんだ」


という自覚。


その劣等感、悔しさをバネに、
勉強と実践、自問自答を繰り返し、
運転の“真理”を知った僕は、

今では「1時間で数万円」という金額を頂いて、
社会的に特別な立場のお客様だけを乗せる

VIP専門のプロドライバー

として仕事をするまでになり、

運転に関する悩みから
今は完全に解放されています。

プロドライバーの仕事って?

そんな僕の実績をご紹介…したいのですが、
関わるお客様たちがあまりに特殊なため、
詳細に内容が言えないんです。。。

ですので、メルマガなど一定の人しか
読まないようなところで、
改めてご紹介しようかと思います。


とはいえ、何も伝えなければ
「あなたは何物なんですか?」
と思われて読んでもらえないので、
直近の仕事を少しご紹介しますね。

仕事実績

・東京オリンピックでの海外要人の送迎
・とある国の王族御一行の都内お買い物同行
・天皇即位の礼での皇室関係者送迎
有名大企業の社長の「動くオフィス」
・ニュースによく出る、政治家の先生の送迎
・みんなが知っている有名芸能人の移動
・結婚式など、人生のビッグイベントの送迎

こんな仕事をしています。

たぶんあなたも見たことあると思いますが、

テレビ中継で見かける、
パトカーに先導されたパレードの隊列や、

こういう車列の後ろのほうで、メインの方のお付きの人やご家族をお乗せしています
Twitter引用元:かしま@Wbl46Roo8f9ydz4 様

大企業や高級料亭の前に止まっていて、
白い手袋をした運転手が乗っている、

黒塗りのクルマの運転が僕の仕事。

さすがに普段の送迎では、レッドカーペットはそうそうありません笑
(出典:noraismail/stock.adobe.com)

ちなみに今のメインの仕事は、
ある大企業の

“社長専属運転手”

現役のプロドライバーです。

もちろん「二種免許」という、
人を乗せてお金を頂く仕事で
必須となる免許も、
もちろん持っています。

あまり数えたことはないですが、
人生の総走行距離は
ざっくり400,000km以上
(地球一周が約40,000km、
つまり地球を10周分

過去の車両仕入&販売の仕事を含めると、
累計3,000台以上のクルマに
携わってきたりもしたので、

クルマの知識全般においても、
一般的な方より少しは詳しいかと思います。

運転のプロが一番大切にしているのはこれです

でも、プロだからといって、
運転に関して特別なことは
ほとんどしてません。

なによりも大切にしているのは、

安全に、目的地に到着すること

です。

運転する上で、
これが一番大切なこと。

…え? そんなの当然だって?

そう、あたりまえの、普通のことなんです。

このあたりまえの普通なことを、
いつ、誰を乗せていても、
道路のどんな状況においても、
何より最優先に考えて運転しているだけ。

運転のすべてのベースとなる、この
安全”という「運転の本質の上で、

進む方向をしっかり見て、
誰でもできる基本的な動作を、
あわてずに落ち着いて的確に、
未来に起きるかもしれないことを予測しつつ、
他人への思いやりを忘れないようにして、

ひたすら同じことを繰り返しながら
運転しているだけです。

プロだからといって、
すごいテクニックを
使っているわけではありません。


じゃあ、
「プロと普通の人」
との違いは、なんだと思います?


・特別な技術を身につけた?
・経験をひたすら積みまくった?
・知識を山のように詰め込んだ?

はい、どれも不正解です。

もちろん技術も経験も知識も
最低限、ある一定のレベルは必要ですが、


一番の違いは

運転への“意識・思考”を変えたこと

ここなんです。


ちなみに、運転のプロはいくつかに分かれます。

「教習所の教官」は、
運転免許を持っていない人に
“ゼロから運転を教える”のが得意。

「レーシングドライバー」は、
“とにかく誰よりも速く”
クルマを走らせることが得意。

「トラックドライバー」は、
“積荷のことを第一に考えて”
大きくて重たいクルマを走らせることが得意。

「バスドライバー」は、
“決まったルートを決まった時間どおりに”
お客さんが揺れないように、
大きな車体を走らせるのが得意。

「タクシードライバー」は、
“目的地までの料金が高くならないよう、
最短最速で着けるように”走るのが得意です。


じゃあ、

VIP専門のプロドライバー

である僕は、
いったい何が得意なんですか?
と聞かれたら、こう答えます。

高速を含めた道路上で、
“誰よりも安全に、揺れずにスムーズで快適に”
一般的な乗用車を走らせるのが得意です

1時間あたりの料金でいえば
飛行機のファーストクラス以上の料金
を頂いてお客様をお乗せしているので、
それだけの自負がなければ仕事になりません。

もっとわかりやすく言うなら、


多くの人が考えている
“運転の上手な人”というイメージに
もっとも近い運転をする人


これが僕たち、
VIP専門のプロドライバーです。


日本でも世界でも、
社会的に重要な立場にいる人たちは
自分でクルマを運転している姿、
あまり見かけないですよね?

ほとんどが運転手付きのクルマで移動しています。

彼らは「安全と時間」を、
お金で買っているんです。

その超絶高い料金と引き換えに、
安全で快適、迅速で、かつ安心感のある移動を
提供するのが僕の仕事。


なので、運転への意識レベルが中途半端では
仕事にならないということです。


もちろんこのレベルになるまでには
運転に対しての意識・思考”を
徹底的に教え込まれましたし、
自分でも勉強と実践を繰り返してきました。

その結果、自分自身の
意識・思考・考え方マインドとも言います)」
が、これまでとは劇的に変わり、

僕をずっと悩ませてきた、
長年の運転への苦手意識、恐怖や不安から
今は完全に解放されて、
自由自在に運転ができています。

このマインドはそれほど難しいことではなく、
みんな知らないだけ”だったりするので、
正しく学べば誰でも身に付けられます

そしてマインドを変えて成長した先には、

運転に対する苦手意識、不安、恐怖、緊張などの
“負の感情”が劇的に軽くなり、

運転の悩みから解放されて、
自由に運転ができるようになる未来

が待っているんです。

クルマは、人生を幸せにしてくれる

そんな僕ですが、
これまでの経験をベースに、

運転に苦手意識のある人や
不安や恐怖をよく感じている人、

たまにしか運転しないため、
運転そのものが不慣れな人に対して、

そういった負の感情を
取り除いてくれるマインドの持ち方、
効率の良い運転の上達方法や
自分の考え方、理念などの情報を、

SNS、ブログ、メルマガなどを通して
発信しています。


なぜ情報発信をしているかというと、

【クルマは、人生を幸せにしてくれる】

と信じているから。

僕自身、クルマという存在のおかげで
人生が変わった過去があります。

移動の手段という機能的な価値は当然ですが、

「感情を揺り動かしてくれる価値」

これを与えてくれるのがクルマの最大の魅力だと、
僕は思っているからです。


恋愛や出産、好きな趣味、人との出会い、なりたい未来…
自分の感情を動かすモノ・コトに出会うと、
人は人生が変わります。

どこへ行くのも自由になり、
趣味の幅も、好きなこと同士で繋がる人脈も広がる。
休日の過ごし方だって変わってきます。

移動の道具だけなら電車でもバスでもいい。
でも、そうではなく、
“人として、生きている楽しさ”
その手伝いをしてくれるのがクルマなんです。

僕はこんな人間です

と、ここまで書いておいてなんですが、

「そんなあなたは、そもそも何者ですか?」

と言われてしまいそうなので、
改めて僕の自己紹介をしますね。

「本田ひろ」は、こんな人間です

・現在はある大企業の社長専属運転手

・レクサス、センチュリー、
クラウン、シーマなど、
黒塗りの高級車での仕事が多く、
最近の相棒は国産最高級ミニバンの
アルファード・エグゼクティブラウンジ

・会食や打ち合わせなどの
東京都内での移動、
近県のゴルフ場や別荘、
取引先訪問や工場視察等で
年間50,000kmほど走行

・成田空港→軽井沢への
3時間連続運転でも問題なし

・当然ですが無事故無違反

・たとえひと区間でも高速を使い、
“時間と安全、快適さはお金で買う”
走り方が基本

・安全、かつスムーズに、
少しでも早く目的地に到達するという、
相反する運転をするのが役割

・特技は“みんなウトウトなめらかドライブ”

・前職は自動車販売会社の営業

・日本車・輸入車の新車営業と
中古車の仕入れで
累計3,000台以上に関わる

・そこであらゆる世代のさまざまなお客様の
クルマに関する悩みを解決
担当したお客様の数は年間最大で600世帯

・商品知識と提案力、接客が勝負の
営業スタッフ・スキルコンテストで
全国15,000人の中から選抜
➔全国大会出場経験有り

・さまざまなクルマに触れてきた結果、
左ハンドル+マニュアルのスポーツカー、
ミニバン、セダン、軽自動車、
トラック、改造車、輸入車、
大昔の旧車まで、
ほぼなんでも扱える

駆け足ですが、こんな人間です。

運転が超苦手だった黒歴史

経歴だけ見ると、
とても昔、運転が苦手だった人間とは
思えませんね。

でも、これが
「現在の僕」。

「過去の僕」は、
運転のセンスは皆無。

苦手意識もすごく強くて、
いつも運転することへの不安と恐怖、
焦り、動揺と戦っていました。


同じタイミングで免許を取った地元の友人、

合宿に向かうレンタカーを交代で運転した同級生、

初めての職場で出会った同期。


その当時に出会った彼ら彼女たちより、
明らかに僕は運転が下手でした…。


僕がどれだけダメだったのか、

その始まりとなる
教習所でのエピソードを
ご紹介しましょう。



教習所へ入所し、
クルマを運転し始めて思ったのは、

「思ったようにクルマが動いてくれない」
ということ。


ブレーキをどのくらい踏めば、
どのくらいで止まるのか。

アクセルをどのくらい踏めば、
どのくらい進んでくれるのか。

ハンドルをどのくらいまわせば、
どのくらい曲がってくれるのか。

クルマの前後左右の端は、
いったいどこらへんにあるのか。


一緒の段階にいたはずの教習生が
どんどん先の教習に進んでいく横で、
僕はうまくできずに教官に怒られてばかり。


当時は優しい教官なんて
ほとんどいません。

いつも眉間にシワを寄せて
怒っているような表情をした、

サザエさんに出てくる波平さんのような
50代くらいの年配の教官が、
僕は特に苦手でした…。


教習が始まっても

「はい、じゃあ発進して」
「そこ曲がって」
「停止線で止まって」


波平教官、指示はくれるものの、
具体的にどういうふうにハンドルを切って
アクセルやブレーキをどう踏めばいいのか、

そして、連携してそれらの動作をするには
どうすればいいのか、
そんなことは教えてくれない。

「慣れだよ慣れ。練習して」

としか言ってくれませんでした。


今思えば、
この教官のおかげで
運転が苦手な僕の人生が
始まってしまったような気もしますが。。。


まぁそれはさておき、
ハンドルを切りすぎて脱輪しかけたり、
アクセルもブレーキも唐突で、
クルマはガクガクしまくり。

「あの23番の教習車、ヤベーから近づかないほうがいいぞ」

…と、きっと影で言われてたんじゃないかと。


ちなみに今の僕なら、
当時の僕の「何がダメだったのか」は、
即座に分析できます。

もし昔に戻れるのなら、
落ち込んでいる僕に具体的な対策を
教えてあげることもできるでしょうね…。


あの頃の僕は

複数の動作を同時にやることが、
一般的な人よりもすごく苦手

だったんです。


ちなみに運転は、下記のようにできています。

運転の構造

①「目で見た情報の処理」
②「その情報に対して行う、動作の判断」
③「実際に行う、ひとつずつの適正な動作」
④「それらの動作の、複数同時進行」

ひたすらこの繰り返しで、
すべて成り立っています。

教習所では

認知➔判断➔操作

と教えてくれてますね。


これ、すごく大事なことです。


運転が苦手な人ほど
ひとつずつが甘くなりがち。

よく事故や違反をしたり
クルマをこすってしまう人も、
ここに問題があります。


もちろん経験の差もゼロとは言えませんが、
それ以上に


大事なポイントだけをしっかり意識して、
運転にちゃんと集中すること


これさえできていれば、
スムーズに運転はできるんです。


ひとつ例をあげて、
“運転を分解して”
わかりやすく解説してみましょうか。

…あなたは赤信号の先頭、
右にウインカーを出しながら
右折待ちで止まっていて、
信号が青に変わったと思って下さい。

※一緒に想像してみてください

・青信号になったのを確認(①目で見た情報の処理)

・進む方向の安全を確認(①目で見た情報の処理)

・後方と横方向の安全を確認(①目で見た情報の処理)

・安全に進めると判断(②情報に対して行う動作の判断)

・アクセルを必要な分だけ踏んで進む(③実際に行う適正な動作)

・ハンドルを必要な分だけ切って曲がる(③実際に行う適正な動作)

・曲がる途中&曲がり終わっても安全確認(①目で見た情報の処理)

・進行方向に危険がないか確認(②情報に対して行う動作の判断)

・アクセルを踏んでさらに加速(③実際に行う適正な動作)

…読むのも、はぁ疲れる。って感じですよね笑

書くのもめんどくさいというのが本音ですw


とにかく、

「右に曲がる」

という行為の
たった2〜3秒の中で、

人間はこれだけのことを
ほとんど同時進行でやっているんです。


箇条書きにしてみると
すごい作業量ですよね。

“たかが右折、されど右折”みたいな。



だいぶ話がそれました。

昔の僕は、目の前の情報処理と
ひとつずつの動作をこなすだけで
もういっぱいいっぱい。

連続して情報を処理しながら
複数の動作を同時にやるなんて、
とてもできませんでした。

一連の流れも繋がっていなくて、
バラバラだったんです。


そんな状態ですから、
自分の運転のことだけで精一杯

周囲のことや危険を予測する余裕なんか
これっぽっちもありません。

所内の交差点でまわりの安全確認ができずに

「危ない!」

と教官に叫ばれて
補助ブレーキを踏まれたりもしました。


落ち込みました…なんでうまくできないんだろうと。


その後の車庫入れ・クランク・S字などの所内教習でも、
クルマがどう動くのかよく理解できていない僕は、
失敗を繰り返します。

クランクもS字も、
障害物にぶつからないように
ひたすらゆっくり通り抜けるしかできず、
僕の後ろには教習車の渋滞。

焦るし、動揺するし、
もう散々です。


車庫入れはもっとひどくて、
今思い返すと、
もはや毎回軽いパニック状態

ハンドルを切る方向と
クルマが動いてくれる向きがわからない、
理解できない。

前後への切り返しでは、
前に戻るときと後ろに進むときとの
ハンドルの回し方がわからず。

慌てた結果、前進かバックか
どちらのギアに入っているのかわからなくなり、
急発進して補助ブレーキを踏まれたり。


焦れば焦るほど、
次にどうしていいのかわからなくなる。


実は車庫入れは、
その原理はとってもシンプル。

事前に情報の処理をちゃんとして、
ひとつひとつの動作と
その行動の意味さえ理解していれば、

実はたいして難しくないんです。


とにかく当時の僕は
正しい方法も原理も教えてもらえず、
ただただうまくいかなくて焦るばかり。

そんな僕の様子を見て、
助手席の教官からは
あきらかにイラついている空気を感じ、

僕の焦りと動揺、緊張は
さらに増えていく一方でした。


仮免の試験で2回落ちた後、
ようやく一般道に出られましたが、

路上はさらに想定外の
イレギュラーだらけです。


標識など読む余裕もない、初めて走る知らない道路。

対応に焦る、先が見えなくなってしまう駐車車両。

今にも出てきそうな勢いの、駐車場から顔を出すクルマ。

狭い住宅街での、対向車とのすれ違い。

ぶつかりそうな間隔ですぐ隣を走る大型トラック。

いきなり後ろからすり抜けて現れるバイク。

歩道から車道へ飛び出してくる自転車。

道路を突然渡り始める歩行者。


まったく同じ状況は二度と存在せず、
まわりの状況がいつも変化し続ける路上教習は、

情報処理と運転の基本動作だけで
いっぱいいっぱいの僕にとっては

リアルスーパーマリオ

のような世界でした…。


初めての知らないステージで、

向かってくるクリボーやノコノコから逃げ、

突然現れるパックンフラワーに注意し、

猛スピードで発射されたキラーを回避しつつ、

ハンマーブロスのハンマーを必死でよけ、

クッパの鬼のような攻撃を避けながら

その後ろのゴールまでたどり着く…

マリオをやったことない人、
例えがわかりずらくてごめんなさいですが、

とにかく当時の僕は

「道路に存在しているのはすべて敵」

くらいのイメージで、
毎回運転している心境だったんです。


もちろん路上はゲームじゃないので、
ワンミスですべておしまい。

同じ状況での練習がしたくても、
道路状況は常に変わるので当然できません。

だから路上教習は所内での教習よりも、
毎回緊張と不安でいっぱいです。

「今回は無事に終えられるかな…
何も起きませんように…」

考えるのはそんなマイナスなことばかり。
うまくいくイメージなど、1mmもありません。


教習所ではずっと、
そんな日々の繰り返しでした。

他の人は上手とは言えないまでも、
入所時よりはスムーズに運転しているように見えます。

同じようにやってるつもりなのに
人並みにぜんぜんできない自分に、
ものすごい劣等感を感じていました。


なにより一番つらかったのは、
クルマが好きなのに、運転がうまくできない
という残酷な現実。


…たとえるなら、
英会話みたいなものなのかもしれません。

小さい頃から映画や海外ドラマなんかで
海の向こう側の世界を知って憧れをもち、
学校でも英語の授業で習ったはずなのに、

実際に英語を使う場面になってみたら、
頭が真っ白になって何も話せない。

相手が何を言っているのか理解できない。


たとえ上手じゃなくても、
なんとかコミュニケーションをとれている友人もいるのに、
なんで自分はできないんだろう…


翻訳家や英会話教師になるんじゃないから、
ある程度、必要最低限で十分なんです。

そのレベルでいいから英語を操れるようになれば、
知りたい海外の文化を好きなだけ調べることも、

外国人とコミュニケーションをとることだって
自由自在にできるのに。

(↑ちなみにこれは僕が今も感じていることです)



…すみません、話がそれました。

とにかく、人並みにできない自分が恥ずかしかったし、
すごく悔しかったし、悲しかった。

途中で免許取るのをあきらめようかと
思ったことすらありました。

あの大事故がきっかけで、僕の人生は変わった

教習所時代だけでも、
これだけダメだった過去があります。

そんな僕をさらに突き落としたのが、
最初に書いた大事故でした…。


なんとか免許はとれたものの、
「運転の真理」なんて当然知りません。

運転に対する心構えも思考もまったく知らず、
技術も経験ももちろん未熟。

得体のしれない不安を相変わらず抱えながら
ビクビク運転していた僕は、
あの事故を起こしてしまったのです。

道路が、社会が、
未熟な僕に牙を剥いた瞬間でした。


事故を起こしてからは、
ひどく落ち込みました。

手足はもちろん、身体のそこらじゅうに、
あのとき受けた強い衝撃の感覚と、

鼻の奥にエアバッグの火薬の匂いが
ずっと残っているように感じて、

思い返すと震えが止まらなくなるような
恐怖感を引きずりながら、
僕はひたすら家に引きこもっていました。


そんな自分と向き合う日々がしばらく続き、
ようやく立ち直ってから思ったこと。

それは

せめて人並みに、なんとか運転できるようになりたい

という思いです。

運転が苦手で怖い、というマイナスから、
普通に運転できる、というゼロの状態にし、

ゼロから少しでもプラス…つまり、
運転が少しでもうまくなりたいという一心で、

それからはひたすら
勉強と実践を繰り返しました。


世の中の運転に関する本を読みあさり、

運転の参考動画を見て勉強し、

運転の講習会に参加したり、

運転が上手な人に乗ってもらって
アドバイスをもらったり。


引きこもりから立ち直ったこの時期に、
自動車販売会社への
就職が決まったこともあって、

僕は必死で勉強をしながら
運転の経験を積み重ねました。


もちろん運転が苦手で下手じゃ仕事にならない
という理由もありましたが、

クルマを自由に運転できることに対しての
憧れも強くあったから、
がんばれたんだと思います。

好きなことで人に負けているのも、
本当に悔しかったですしね。


このときから今に至るまで、
普通の人よりずいぶん遠回りをした経験は、

その後の僕の人生にも大きく影響し、
結果的に僕を今の仕事に導いてくれました。

運転が苦手だった昔の僕へ伝えたいこと

こんな僕が積み重ねてきた、
10年以上の膨大な時間をかけて得た経験と考え方、
スキルとノウハウを凝縮したのが、
僕の発信している情報。


今、僕が伝えていることを
昔の僕が知っていたら、

運転の構造と必要なマインド、
理論や真理を知り、

重要なポイントをおさえて
もっと早く理解していれば、

こんな遠回りなどしなくて済んだのに…


そんな思いがベースにあって、
昔の未熟な僕に伝えるつもりで
運転にまつわることを日々綴っています。


今ならはっきり理解している、
一番大事な“運転の本質”

それは

安全に、目的地に到着すること

です。

そしてこの本質を理解して落とし込むには、
自分自身の「意識・思考・考え方=“マインド”」を、
正しく学んで身につけることから始まります。

その結果として、

恐怖や不安、運転することへの
緊張から解放され、

運転を普通に、安全に、
そして当たり前にできるようになります。


ただ普通に運転するだけなら、
難しいことなんてぜんぜんありません。

正しい方法をちゃんと学んで、

正しい方向に向かって、

正しい努力を行い、

少しずつ成長していけば大丈夫。

遠回りをしながら学んできた僕だからこそ、
はっきり断言できます。


運転にはおさえておくべき大事なポイントがあり、
そこさえ最初にちゃんと身に付けてしまえば、

僕のように時間を大量に費やして
勉強や練習をしなくても、
ちゃんと成長できます。


今は運転が苦手、怖いと思っているあなただって、

絶対普通に運転できるようになる。

僕のようなプロになる必要はないはずだし、

遠回りする必要もないんです。


もっと具体的なお話しは

新・運転の真実

という書籍に詳しく掲載しているので、
よろしければそちらもご覧ください。

プロフィール年表

さて、今はプロドライバーをしつつ
運転の情報発信をしている僕ですが、

どういう生き方をしてきて
今の状態になったのか、
かんたんにですが年表を作ってみました。

プロフィール年表

【0歳〜1歳】
昭和の終盤、東京都で左利きのAB型、長男として生まれる
1歳のとき、感染したら10人中7人は亡くなってしまうという
呼吸器系の大病にかかったが、奇跡的に生き延びる

【2歳〜12歳】
それからも呼吸器系がずっと弱く、小児ぜんそくと戦う毎日。
身体も小さく外遊びがキライで、
家の中でひたすらミニカーやゲームをして遊んでいた結果、
運動神経が鈍く、体育が大の苦手な幼児&少年時代を過ごす

【13歳〜17歳】
そんな自分に自信が持てず、人と話さずに
本ばかり読んでいる人見知り&陰キャな学生時代。
しかしおかげで勉強する習慣が身につき、
自分と向き合うこともできるようになった時期

【18歳】
免許を取るため教習所へ。
教習では人と同じことができずに苦労し、
仮免・本免の試験にそれぞれ2回落ちるも、
なんとか運転免許を取得

【20歳】
恐る恐る運転をしていたものの、
ある日冒頭に書いた大事故を起こしてしまい、
しばらく恐怖で運転できずにトラウマ状態に陥る

【20歳〜22歳】
精神を病んで体調も崩し、体重も激減。
物書きを目指してみたものの芽はなかなか出ず。
自分と向き合いながらニート➔フリーターとして過ごす

【23歳】
縁あって、自動車の販売会社になんとか就職。
正社員として働き始めるが、
「運転が苦手」という、クルマ関連の会社で働くには
致命的な欠点が大きなコンプレックスとなり葛藤する

【24歳〜】
もうひとつのコンプレックスだった人見知りは営業部に配属されたため、
たくさんの人との出会いと別れを経験し、
強制的に会話を繰り返しているうちにいつの間にか治っていた。
問題を聞き出して、目的に向かって一緒に解決するような思考力も、
この時代に得られた自分のスキル

【26歳〜】
しかし運転そのものの苦手意識はまだ解消せず。
上司や同僚からの指導&注意、本や動画での勉強や、
研修や講習を受けまくった結果、
なんとかぶつけたりはしなくなったが、

「運転が怖くなくなるにはどうしたらいいのか」
「そもそもなぜ、何が怖いのか」
「どうすれば普通に安全に運転できるようになるのか」

と、自問自答を繰り返す日々。
当時はまだ運転の真理も本質もはっきりわからず、
ほぼ感覚のみに頼って運転していた

【30歳〜】
結婚し、長女が生まれる。
仕事も順調で昇進も実現、充実の日々。
さらに営業スタッフのスキルコンテストで
全国15,000人以上の中から南関東代表に選抜
➔全国大会に出場、上位トップ16に入賞

【34歳〜】
会社の倒産➔解雇など、人生の分かれ道を経験し、
運転そのものが仕事の今の職場へ転職。

それまでの運転に対しての意識・考え方・経験を
すべて破壊されるような、
人格すらも変わるレベルの
超絶ハードな研修を経て、
プロドライバーとして独り立ち。

運転と本気で向き合う毎日を過ごしながら、
自分でも勉強&実践を繰り返す。

【現在〜】
プロとして仕事をすること数年、
プロドライバーとして必要な
運転に関しての勉強と現場での実践、
自問自答を繰り返しながら
自分のたどりついた理論の検証をした結果、

道路上でのいかなる状況でも、
走る場所にも関係なく、
「運転の本質=安全」という真実を理解

同時に過去の自分に何が足りていなくて、
どうすればもっと早く
運転の真理」にたどりつけたかにも気付き、

少しでも多くの人の悩みが解消できたらと思い、
情報発信を始めようと決意する

これが僕の今まで生きてきた経歴です。

人生を変えてくれる存在

幼い頃、僕は身体がすごく弱くて、
とても内向的な子供でした。

だから近所の子や同級生と外でほとんど遊ばず、
ひたすら家の中でミニカーで遊んだり、
読書や絵を書いたりして過ごす毎日。


そんな陰キャだった僕を、


自転車ではとても行けない、台風の中の通院。

祖父母の田舎に行くときに通る、
ヘッドライトだけが頼りの真っ暗な山道。

外を歩いていたら倒れてしまいそうな、
突き刺すような日差しが照りつける真夏の日中。


好きなときに好きな場所へ、クルマは僕を
どこにでも連れて行ってくれました。


行動的とは程遠い当時の僕からしたら、

クルマは自由の象徴そのもの。

自分の力を何十倍にもしてくれる、
とてもすごい存在に思えたんです。


そして物心ついた頃には、
そんな自由の象徴でもあるクルマに憧れ、

いつか自分で運転したいという気持ちも生まれて、
クルマが大好きになっていた自分がいました。


そんな幼少期を過ごし、
18歳になって教習所に通い始めた僕ですが、
そこでとてつもなく大きな挫折を味わいます。

それは

クルマが好きなのに、運転が苦手」

という残酷な現実。


なんとか免許は取れましたが、
教習所ではものすごく苦労しました。


それからも相変わらず運転がうまくならない
僕の苦悩は続きます。

そして起こした冒頭の事故。

あまりのショックで、
しばらく運転できない日々。
ひたすら落ち込み、悩みました。


…だけど、
好きなクルマを運転することは、
それまで何をやってもダメだった僕が、
自由になれる当時唯一の選択肢だった。

だから、あきらめることなんてできなかった。


さんざん悩んだ結果、僕は思ったのです。


「下手なんだったら、
人よりも勉強して練習して、
うまくなるしかないんだ」

と。


そう決意してからもいろいろありました。

普通に運転ができる人より
相当遠回りしましたが、

勉強と練習を普通の人の
100倍以上は繰り返し、
運転と真剣に向き合った結果、

僕は普通にクルマを
自由に運転できるようになり、

あのとき感じた劣等感を感じることは、
今はもうありません。


そして遠回りしながらも身につけたスキルは、
僕の人生を大きく変えてくれました。

今は好きなこと=クルマを運転することを
仕事にしていますし、

娘たちを病院に連れて行ったり、
家族や自分が行きたいところへ
どこでも行くことだってできます。


運転が普通にできていなかったら、
自信もなく、不安だらけの自分のまま、
きっと人生にも自信が持てなかったでしょう。


そう、今までの人生において、
僕はクルマという、
ただの機械でしかないはずのモノに、
ずいぶん助けてもらってきたんです。


外出をためらうような大雨の朝や
心地良い夜風が吹く、月のキレイな真夜中。
強い日差しが照りつける夏の海に、
気の合う友人と行く山奥の隠れ家レストラン。

いつでもどこでも誰とでも、
思い立ったときに自由に移動できる。


悩み事があるときは、
お気に入りの曲をかけながら
自分だけの好きなルートを走れば、
最高の気分転換にもなる。


仕事がうまくいかなかったり、
家族とケンカしたときには、
誰にも邪魔されずひとりになれる、
もうひとつの部屋でもある。


好きな色、好きなものを揃え、
自分が使いやすくて
居心地のいい空間に変えれば、
趣味や生き方を表現しながら
自分の色に染められる。


そうして使っているうちに、
ただの機械以上の愛着が
いつの間にか湧いてくる存在。

移動のための道具という
価値の提供だけではない、
感情的な価値をあなたの人生に与えてくれる。


そんなクルマの魅力、楽しさを、

僕はひとりでも多くの人に気付いてもらいたい。


そしてその理念を実現するためには、

少しでも多くの人が、
たとえひとりでの運転でも不安を感じずに、

いつでもどこでも、
普通に運転できるようになってくれること。


何度も言いますが、
僕が遠回りしてきた膨大な時間や
たくさん積み重ねてきた経験は、

わざわざ同じように
苦労してする必要はありません。

なぜなら、運転にはおさえておくポイントがあり、
そこさえ最初に身に付けてしまえば、

時間を大量に費やしての勉強や練習なんてしなくても、
ちゃんと成長できるんです。


そして今の僕なら、

最短ルートで運転が普通にできるようになる方法を、

ネットを通してあなたに伝えられる。


加えて僕の情報に触れた人のマインドが変化し、
共に成長してくれることで、

少しでもクルマという存在が
あなたの人生の彩りとなって

ちょっとでも幸せに繋がればいいなと思いながら、
僕は情報発信をしています。


さらに言うなら、
運転の本質を理解した人が増え、

悲惨な交通事故で理不尽に悲しむ人が
ひとりでも少なくなればいいなとも、
強く思います。


これはふたりの娘がいるパパとして、
道路を使って仕事をしているプロとして、
心から日々願っていることだったりもします。

コロナが、クルマの使い方を変えた

僕が運転のことで
情報を発信しようと思ったのには、
大きなきっかけがありました。

2019年に始まり、
2020年には日本でも感染者が発生。

今までの生活様式が一変し、
世界中で猛威を奮った病気。

そう、コロナウイルス感染症です。

マスク着用、
外出自粛、
リモートワーク推進、
大規模イベント自粛、
宅配ビジネスの急成長…

世界中のあらゆることに関して、
さまざまな影響を与えています。

先に結論を言ってしまうと、

コロナでの生活様式の変化によって、

運転が大の苦手だった頃の
まるで自分の姿を見ているような、

危なっかしい運転をしているクルマが
世の中にすごく増えてきたこと。

これが情報発信を始めたきっかけです。

過去に自分の運転の未熟さから
大きな事故をし、

たくさんの人に迷惑をかけ、
自分自身の心にも傷を負い、

でもそんな自分を変えたくて
自問自答を繰り返し、
いろいろな経験を重ねながら、

運転が苦手で下手で
不安だらけだった、
ダメダメな自分自身を変えていった僕。

コロナ禍の中、
不安や緊張と必死で戦いながら、

がんばってハンドルを
握っている人たちを見ると、

どうしてもあのときの自分と、
その姿が重なって見えるんです。

でも、がんばって運転しているそんな人たちが
もし僕と同じように事故に巻き込まれたら、

一時期の僕のように
クルマの運転が嫌になって、

その先にある明るい未来をも
失うことになってしまうんじゃないのかな…

どうか運転を、
クルマを怖がらないでほしい。
嫌いにならないでほしい。

そうなる前に、なんとかできないものだろうか。

同じような境遇だった自分ができることって、
何かないのかな…

そんなことを漠然と考えていました。

打算的だと思われるのを
承知の上で言えば、

危なげな運転をする人が減ることで、
僕の仕事もスムーズになるという
メリットもあるかもしれません。

きれいごとばかり並べても
信用してもらえないと思うので
正直に話しますが、
そんな気持ちも少しあったりします。

でも、少しずつでもそんな社会になっていけば、
結果的には世の中の事故も減って、

理不尽な悲しみに
突然襲われる人も減るはず。

とにかく、世の中の共有の場である
道路という場所を借り、

プロドライバーとして
仕事を毎日している僕からすると、

コロナ前とは運転する人のタイプが
少しづつですがはっきり変わっているのを、
肌で感じていたんです。

コロナで僕自身の生活も
もちろん影響がありました。

普通の会社員の在宅勤務が進んでいく一方、
日本経済を動かしているような立場の
お客様たちを担当する僕は、

「出勤時には公共交通機関を使わないように」

とのお達しが出た企業・組織が多かったため、
送迎がいつも以上に大量発生した結果、

僕は連日休み無しで
フル出勤していました。

ですが疲れていようが睡眠不足だろうが、
プロである以上、

運転しているときはいつどんなときでも、
事故を起こすわけには絶対にいきません。

自分が事故を起こすことは
絶対あってはならないし、

事故に巻き込まれることさえも
許されないのが、
プロドライバーの世界では当たり前です。

つまり、運転に不慣れな方が
起こすかもしれない事故に、

僕たちは巻き込まれないようにして
走る必要があるんです。

そして事故が増えないよう、
少しずつでも減っていくように、

自分でできることを心がけて
運転する必要もあったりします。

ただ、そうはいってもこれはすごく難しい。

日々運転する中で自分ができることは、
せいぜい自分自身を守るくらいしかできないのかな…

そんな思いを抱えていました。

コロナの外出自粛期間中、
道路もしばらくは空いていました。

ですが徐々に感染者数が落ち着いて、
感染がどう広がるかもなんとなくわかってきて
世の中の不安も少し減ってきてからは、
道路で目立ってきたことがあります。

それは

・カーシェアリングやレンタカー車両
・初心者マークを付けた営業車・自家用車
・他県ナンバーのクルマ
・通勤時間帯でのマイカー利用者
・Amazonなどの宅配をする軽自動車
・上記条件が複数重なっているクルマ

これらが増えてきたこと。

もちろん理由は明白です。

電車は感染リスクがあるから乗りたくない、
あるいは会社から乗るなと指示されているから、
クルマで移動をする人が増え、

さらに外出自粛で
ネットで買い物をする人が多くなり、
個人宅への宅配が爆発的に増えたからです。

感染を防ぎながらも移動できるクルマは、
コロナ禍において最適な交通手段なんだと、
改めてみんなが思ったんですね。

そして今まで
クルマをあまり使わなかった人たちも、
さまざまな形で運転をするようになりました。

そんなクルマが増えた結果、
道路上で顕著になったことがあります。

初心者マークを付けた人や
レンタカーに乗っている人、
他県から来た土地勘の無い人は、

普段から運転している人に比べると
その多くが明らかに
運転や道路に不慣れ。

事故に巻き込まれたクルマや、
違反をして警察官に止められたクルマ。

そこまではいかなくても、
事故や違反に直結しそうな、
危険な動き方をするクルマ。

過剰なノルマを抱えて急いで運転する、
軽貨物のドライバー。

コロナが少し落ち着いてからというもの、
そういったクルマたちが街中に
ものすごく増えました。

念のため警察庁の統計データも調べてみました。

(引用元:警察庁統計表)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html

各年度、年齢別、事故種別、車両別等々、
やたら細かくて数字だらけの表だったので、
僕が伝えたい要点だけざっくり説明すると、

・コロナ前は毎年少しづつ事故・違反とも「前年比 マイナス」

・コロナピーク時は事故・違反とも「前年比 大幅マイナス」

・コロナピーク後は事故・違反とも「前年比“大幅プラス”」

となっています。

さらに深堀りして、
いったい何が増えたのかもっと具体的に見てみると、

・20歳〜29歳の事故・違反

・交差点付近での事故・違反

・軽貨物自動車の関わる事故・違反

このへんがピンポイントで
激増しています。

毎日運転している僕が
肌で感じた感覚は、
間違っていなかったという証拠です。

運転する人の数だけ、人生という物語がある

ひとつ、実際に起きた話をしましょう。

4月の、よく晴れて気持ちいい平日の朝。

コロナの外出自粛が落ち着き始めた頃で、
交通量もまだ少なかった時期です。

僕のお気に入りの
国立劇場前の桜が散り始めていて、

花びらがひらひらと
風に舞うのを右手に見ながら、

社長を乗せて皇居脇の内堀通りを
丸の内方面へ向かっていました。


リアシートの社長は
毎朝のルーティンである
日経新聞を読み終わり、

自宅で淹れて持参してくる
コーヒーを飲んでいます。

いつもと同じ、朝の時間。


…そんなときです。


前方を走るクルマたちが、
次々と右車線に車線変更していくのが
少し先に見えました。

この先に何かあるな、
と察した僕も、
同じく右に車線変更します。

直後、50メートルほど先に、
かなりゆっくり走行している乗用車を発見。

その前はガラガラに空いています。


僕たちのような専属運転手は、
基本的に車線変更はあまり好みません。

理由は簡単。

「事故のリスクが増える=危ないから」

です。

後ろに乗っている人にも
余計な緊張を感じさせてしまったり、
無意識で身体に力が入ったりしますしね。


…ですが、あえて車線変更を

“意識的に”

繰り返し行うときもあります。

安全が何より第一ですが、同時に

「お客様の気持ちを汲んだ運転」

をしなくてはならない、
プロフェッショナル特有の

“車線変更をわざわざする理由”

があったりします。


とっても深い理由なので、
これはまたどこかの機会で
改めて書きますね。


話を元に戻します。


警視庁のある桜田門前、
片側4車線の交差点。

僕のアルファードは、
ゆっくり走っていた乗用車の
右斜め後方に止まります。

黄色い「タイムズ」の
カーシェアリングのステッカーを貼った、
青いコンパクトカー。


信号待ちで車内のほうを見てみると、
スマホとナビをにらめっこしながら
なにやら操作している男性の影。

その後、信号が変わったことに気付かず、
後ろのクルマからクラクションを鳴らされます。

慌てて発進する青いクルマ。

…ですが、その先でまたゆっくり走行。


きっと道に迷っていたんでしょうね。

道端に寄せて、落ち着いてから
止まって操作すればいいんでしょうが、

この場所は
・路肩無し
・交通量も多い
・流れも早い
・駐停車禁止場所

さらにその先に待っているのは
黄色いライン=車線変更禁止区間。

4車線の道路が2車線ずつ、
それぞれが左折専用、
直進専用レーンに変わります。


僕は一番右側車線を走っていました。

理由は、青いクルマと絡むリスクを避けるため。

行きたい方向の車線が多少混んでいたとしても、
安全が最優先です。


そして青いクルマは、
一番左側の車線を相変わらずゆっくり走行中。



…その直後。

車線変更禁止の
黄色い線が始まったところで、

青いクルマはウインカーを出すと同時に
一番左の車線から、
ひとつ右側の車線に移動してきました。

その車線の少し後方を走っていた後続車は
急ブレーキでかわしたものの、

青いクルマはさらにもうひとつ隣、
僕のすぐ左の車線にそのまま移動。


そして…



「グシャッ」



僕の左前方で、
聞きたくないイヤな音がしました。



車線変更禁止の黄色い線をまたいで
二車線を一気に車線変更した青いクルマは、

後方から走ってきた
別のクルマとぶつかったのです。


一連の流れを目の前で見ていた僕は、
複雑な気持ちでいっぱいになりました…。


それから30分後。

反対方向へ向かうため
同じ場所を通った僕が見たのは、

右側面が大きく凹んださっきの青いクルマと
左前がつぶれた白い軽貨物のバン。

赤色灯をつけたパトカーの前には、
子供を連れたパパ&ママと、
作業服姿の男性が警察官と立っています。

そしてその後方は大渋滞。

救急車は来ていなかったので
大きなケガをした方がいないのが
不幸中の幸いだったかと思いますが、

こんな事故が目の前で起きました。


この事故を分析すると、

・普段はクルマをあまり運転しないであろう人が
・乗り慣れていないカーシェアのクルマで
・あまり走ったことのない道路を
・事前に経路の予習、確認、設定をしっかりせず
・標識、道路標示も確認する余裕もなく
・慌てていたため後方確認をする余裕もなく
・「迷ったら、無理しない」というマインドも持っておらず
・自分の行きたい車線へ移動した結果
・まさか黄色い車線を超えてまで
 青いクルマはこっちの車線へ来ないだろう、
 と思って後方から来た軽貨物車とぶつかってしまった

という推測が成り立ちます。


軽貨物車の運転手さんが、
もう少し予測運転をしていれば
防げた事故かもしれませんが、

違反をした上に安全確認をしなかった
青いクルマの運転手さんにも、
もちろん責任はあります。


違反の先には、事故がある


プロの世界でよく言われている、
典型的な例です。


分析はここまで。


青いクルマを運転していたパパさん、
その日はきっと
朝からクルマを借りて、

家族でどこかへ行く用事が
あったんでしょうね…


もしかしたら実家へ
久々に子供の顔を見せに、

電車だと感染が心配だから
わざわざクルマを借りて、
家族で向かっていたのかもしれない。


もし自分だったら。


僕が家族を乗せているときに
事故に巻き込まれたら…


過去に大事故を経験し、
今では2児の娘のパパである僕なら、

そんな状況での気持ちは
痛いほどよくわかります。


楽しいはずの外出が、
一瞬で悲しいものになってしまう。

…最悪、大切な人を失うリスクだってある。


これほど切ない気持ちになることはありません。



クルマを運転している人の数だけ、

かけがえのない、

その人の人生があります。


もし事故が起きたら、
その日の予定は一瞬にして狂うし、

もしかしたらその後の人生ですら、
事故は一瞬で奪ってしまうかもしれません。


この事故を間近で見たとき、
そんなことをふと考えました。

ただいまと、いつも笑顔で言えるように

この青いクルマの事故が起きた状況では、
僕にはできることなど
何もなかったかもしれません。

それでも、事故を目の前でみると、
やはり心は痛みます。

特に強くそう感じるのは、
運転への不安や緊張、苦手意識といった、
昔の僕と同じ悩みを抱えていそうな人や、

大切な家族と一緒にいるときに
事故に巻き込まれてしまった人を見たとき。

もちろんどんな事故でも
ひとつとして起きてほしくないのが本音ですが、

特にこんな状況に置かれた人の気持ちが
すごくよくわかるからこそ、
余計に強くそう感じるんです。


…あのとき、青いクルマのそばにいた、
3歳くらいの子供を抱っこしたママとパパの、
とても不安そうな表情。


今でも覚えています。


もし僕が、運転の本質を理解しないまま
人生を過ごしていたとしたら、

この事故は自分に起きていた可能性が
あったんだと思うと、
とても他人事には思えませんでした。


ただ安全に、普通に目的地に到着したい


運転する目的は、
ほとんどの人がこれですよね。

安全に目的地に着けること。


安全に家に帰って、

「ただいま」と大切な人に伝えられること。


大事な人が、ごはんを作って待ってくれている自宅。

あなたのお迎えを保育園で待っている、愛する子供。

ひさびさの帰省を待ち望んでいる両親。

お互い忙しくて、たまにしか会えない親友。

あなたと会えることを、心から楽しみにしてる彼氏&彼女。



…大切な誰かの顔を、少し思い出してみて下さい。


みんな、笑顔のあなたに会いたがっています。


運転の先には、必ず『人』がいるんです。


大事な人の笑顔を守るため、

大事な人を悲しませないためには、

【安全】が何より最優先。


どれだけ早く目的地に着けるより、

右左折や車線変更がスパッとできるより、

車庫入れが一発でできるより、

ずっとずっと大切なこと。



もう一度言います。


運転する上で

もっとも大切な「本質」は、

安全に、目的地に到着すること

なんです。


そう言われたら
きっとみんなが同意する、

本当は誰もがわかっているはずの真実。


…でも、笑顔で「ただいま」と、
言えなくなってしまう人もいる。

それが自分のせいでなく、
他人のせいでそうなってしまうことだってある。

そうなるのは明日の自分かもしれないし、

あなたの大切な誰かかもしれない。


だからこそ、目の前で起きた
この青いクルマの事故を見て、

僕は情報発信を始めることを決めたんです。


世の中では、
どうしても技術や知識を
教えることばかりが先行しています。

でもそれは表面的なこと。

目先の技術の上達だけではなく。

ただ知識を詰め込むだけでもなく。


ベースとなるマインド
学ぶ重要性を話している人は、
実はとっても少ないんです。


情報で溢れかえってる今の世の中、

何が正しくて

何が間違っているのか。

誰の言っている、

何を信じればいいのか、

いったい何が自分にあっているのか。


たとえば「運転のコツ」とGoogleで検索すると、

14,700,000件も検索結果が出てきます。

本当に玉石混交です。


そんな中で、自己流でひたすら情報を集め、
動画や本を見て勉強しても、

運転に対しての怖さや不安は消えないし、
すぐに上手にもなりません。


よく運転は「習うより慣れだ!」
とかって言う人、いますよね。

一理あったりもしますが、
あいまいな感覚に頼ったまま
目的意識のない経験を積み重ねただけじゃ、
僕の経験上、運転はほとんど上達しません。

そもそもうまくなる前に、
事故にあったりするリスクが
爆発的に高まるだけです。


まずやらなきゃいけないのは、

「運転に対しての自分自身の意識と思考・考え方の、

マインドを学んでいくこと」

です。


運転が苦手で人より苦労し、
そんな自分がイヤで努力した過去があって、

ひたすら運転と向き合った結果、
運転の本質とその真理を理解し、

今では現役のプロドライバーとして、
リアルに毎日運転をしている僕。


その僕がこれまで経験したこと、
マインドに触れていけば、
あなたの運転のレベルは必ず成長します。


僕が今のレベルになるまでに
費やした時間と経験は、
膨大な量です。

ですが、何度も言っているように
僕と同じような遠回りをする必要はありません。

なぜなら僕の発信している情報は、
僕が今まで費やした時間と経験を凝縮したもの

運転がうまくなるために必要な情報、
運転で大事な真理を詰め込んだ、

時間と経験をショートカットできる手段

だからです。


あなたは僕のような
プロになる必要はないはず。

ただ普通に運転できるようになるだけなら、
難しいことなんてぜんぜんないんです。


僕の発信する情報に触れたあなたの意識が、
少しずつでも変わっていき、

今は運転が苦手、怖いと思っていたとしても、

普通に運転できるように成長できます。


…そもそも今、
ここまで読んでくれているあなたは、
きっと免許を持っているはず。

教習所でちゃんと運転を学んできていますよね。

つまり「土台はもうできている」状態です。


ただ【要点】

まだつかめていないだけ。


あなたが苦手と感じている部分を洗い出し、

運転に対しての大切な要点を、

その弱い部分に足して、混ぜ合わせるだけです。


正しい方法で、

正しい方向に向かって、

正しくちゃんとがんばれば、

誰でも幸せな未来が待っています。


あなたの抱えている不安や恐怖心が
少しずつでも解消され、

いつでもどこでもクルマで
安心して出かけられるようになり、

クルマの運転は怖くない、
大丈夫、自分ならできる

思ってもらいたいから。


そうなったとき、
クルマはきっとあなたの人生を
豊かで幸せなものに
変えてくれる存在になっているはずです。


理想の未来はもうすぐそこにあります。

いつでもどこでも、好きな人と好きな場所へ、


不安を一切感じずに

あなたひとりで行ける未来が。

運転がうまくなりたいあなたへ

ここまで読んで下さり、

本当にありがとうございます。

ブログは誰でもオープンに見られる場所なので
日記に近いような内容を公開していますが、

配信しているメルマガでは
より実践的な運転の極意、
表立って話せないような深い内容も
お話ししています。


登録は無料なので、
僕の情報に興味をもった方は
ぜひ登録してみて下さい。

ただ読んでいるだけなのに、
運転に対しての意識が変わり、
苦手意識が無くなったという読者さんもいます。


また、僕からの一方通行な発信だけではなく、
頂いた感想や返信に対しての回答も行っています。
(全部に返信はできませんが、
すべてのメールに“必ず”目を通しています)


メルマガの発信ベースにあるのは、
運転が苦手だった僕が
今のプロドライバーになるまでに、
ひたすら積み重ねてきた実体験。


僕と同じような遠回りを
してほしくないので、

要点を絞って、
具体的に何を考えながら、
どう行動すればいいのか、

少なくとも自動運転に
世の中がすべて置き換わる数十年後までは、
ずっと通用する内容を話しています。


なお、登録して頂いた方には
運転の真理をまとめた電子書籍(スマホでも見られます)
も、無料で一緒にお渡ししています。

メルマガ同様、読むだけでもあなたの
レベルが数段アップできるように書いています。

ぜひ気軽に読んでいただけると嬉しいです。


→公式メールマガジンへの登録はこちら(書籍付)


あなたの素敵な未来を叶えるため、

少しでもお役に立てれば幸いです。

では、メルマガでぜひまたお会いしましょう!

SNS SHARE
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる